井戸アビゲイル風果選手は、東邦銀行陸上競技部に所属する短距離選手です。女子200mの日本記録保持者で、2025年と2026年の日本選手権では女子100m・200mの2冠を達成しています。
井戸アビゲイル風果選手の出身高校は、愛知県の至学館高等学校です。高校ではスポーツサイエンスコースに在籍し、3年生だった2019年のインターハイで女子200m3位、女子100m6位という成績を残しました。現在の活躍を見ると、高校時代からどのような選手だったのか気になりますよね。
この記事では、井戸アビゲイル風果選手の高校生活と記録を中心に、中学校での全国優勝、甲南大学での競技生活、家族に関する公表情報を紹介します。さらに、高校時代の出会いが現在の所属先につながったエピソードや、2026年の活動まで詳しく解説していきます。
井戸アビゲイル風果の出身高校は至学館高校!
井戸アビゲイル風果選手が通っていた高校は、愛知県の私立至学館高等学校です。東邦銀行の公式プロフィールと日本陸上競技連盟の選手紹介の両方に、出身校として掲載されています。高校卒業後は甲南大学へ進学しており、至学館高校からそのまま実業団へ入ったわけではありません。
スポーツサイエンスコースで学んでいた
至学館高校が2019年8月に公開したインターハイの結果報告には、井戸アビゲイル風果選手について「3年・スポーツサイエンスコース」と記されています。学校名だけでなく、在籍していたコースまで学校公式の情報で確認できます。
同じ大会では、七種競技ややり投げ、100mハードルなどでも至学館高校の選手が上位に入り、学校対抗の部で準優勝しました。井戸アビゲイル風果選手は、複数の種目で全国上位を目指す選手たちと同じ陸上競技部で活動していたことになります。個人種目の結果に加え、学校全体の成績にも目を向けると、当時の競技環境が伝わってきますね。
2017年春に進学し、高校1年生からテレビで紹介されていた
メ~テレが2017年6月に公開した特集では、井戸アビゲイル風果選手がその年の春に高校生になり、至学館高校へ通っていると紹介されています。当時は15歳で、中学校の全国大会などで活躍した短距離界の注目選手として取り上げられていました。
同特集は、着地時の体の安定や、大きなストライドにも注目しています。ストライドとは、走るときの一歩の長さのことです。現在の実績によって初めて知られた選手ではなく、高校入学時点ですでに走りの特徴がテレビで紹介される存在でした。
高校時代の100m・200mの記録は?
月刊陸上競技の選手名鑑に掲載されている年次ベストによると、井戸アビゲイル風果選手は高校3年間で100mと200mの記録を伸ばしています。各学年の年間最高記録は、次のとおりです。
| 年・学年 | 100mの年次ベスト | 200mの年次ベスト |
|---|---|---|
| 2017年・高校1年 | 12秒05 | 24秒60 |
| 2018年・高校2年 | 11秒90 | 24秒08 |
| 2019年・高校3年 | 11秒73 | 23秒79 |
高校1年から高校3年にかけて、100mは0秒32、200mは0秒81短縮しています。特に200mは、高校1年時の24秒台から、高校3年時には23秒台へ進みました。なお、この表はそれぞれの年の最高記録であり、すべてがインターハイで出したタイムという意味ではありません。
2019年インターハイは200m3位・100m6位
高校3年生で出場した2019年インターハイでは、女子200mで23秒79を記録して3位に入りました。女子100mでも11秒78で6位に入賞しています。200mの決勝で残した23秒79は、その年の年次ベストでもあります。 女子100mで活躍する選手については、三好美羽選手の高校時代の100m記録も紹介しています。
さらに、至学館高校の400mリレーでも3位に入りました。学校の結果報告には、安藤愛未選手、大城珠莉選手、中西楓夏選手、井戸アビゲイル風果選手の4人が掲載されています。ここでいう400mリレーは、4人が100mずつ走る4×100mリレーです。個人の100m・200mだけでなく、バトンをつなぐ種目でも表彰台に立っていました。
高校時代の出会いが東邦銀行への入部につながった
井戸アビゲイル風果選手の高校時代には、後の進路につながる出会いもありました。本人は東邦銀行の選手ブログで、高校生のときに吉田監督の指導を受けた縁があり、東邦銀行で競技を続けることを選んだと説明しています。
入部理由として挙げているのは、世界で戦う選手になるため、国際舞台を経験している先輩たちと練習し、多くのことを学びたかったという思いです。高校卒業後に甲南大学で4年間を過ごし、その後の所属先選びにも高校時代のつながりが生きていました。高校での経験は、大会の順位や記録だけにとどまらなかったのですね。
井戸アビゲイル風果の中学校と大学は?陸上を始めたきっかけも紹介
井戸アビゲイル風果選手の学歴は、美濃加茂西中学校、至学館高校、甲南大学という順番です。日本陸連もこの経歴を掲載しており、中学校は岐阜県、高校は愛知県、大学は兵庫県で競技生活を送りました。高校での活躍を知るには、その前後の歩みも欠かせません。
小学4年生の秋に地元のクラブチームで陸上を始めた
本人のブログによると、陸上競技を始めたのは小学4年生の秋です。地域の陸上大会でクラブチームの指導者に声をかけられたことがきっかけでした。
当時はバレーボールやサッカー、ダンスなどにも取り組んでいましたが、運動会や地区大会で1番になる喜びから、陸上を中心に活動するようになったと振り返っています。小学生のころにはリレーで全国大会にも出場しました。最初から一つの競技だけに絞っていたのではなく、さまざまな運動を経験するなかで陸上へ進んだのです。
出身小学校については、今回確認した本人発信や所属先の公式プロフィールでは学校名を確認できませんでした。一方、中学校以降の進学先は公式情報で確認できます。
美濃加茂西中学校では100mで全国優勝
井戸アビゲイル風果選手は、美濃加茂西中学校の時代から全国大会で実績を重ねています。月刊陸上競技の報道によると、中学1年生でジュニアオリンピック100m3位、中学2年生では全日本中学校陸上競技選手権大会の100mで4位に入りました。
中学3年生だった2016年には、全日本中学校陸上競技選手権大会の100mと、国民体育大会の少年女子B100mで優勝しています。高校進学前から、同世代の全国トップで争っていた選手です。
全日本中学校陸上競技選手権大会は、一般に「全中」と呼ばれる中学生の全国大会です。井戸アビゲイル風果選手は2016年の全中100mで11秒96を記録しました。中学時代にすでに11秒台へ到達していたことが、高校入学直後から注目された背景にあります。
至学館高校卒業後は甲南大学経営学部へ進学
至学館高校を卒業した井戸アビゲイル風果選手は、甲南大学経営学部へ進みました。甲南大学は2020年の大会報告で「経営1」、2023年の壮行会の案内で「経営学部4年」と紹介しており、卒業後の記事でも経営学部卒と明記しています。
大学1年生だった2020年には、U20全国陸上競技大会の女子200mで24秒15を記録して優勝しました。同大会の100mでも12秒14で6位に入っています。U20は20歳未満の年代を対象とする区分で、高校卒業後も年代別の全国大会で結果を残していました。
大学4年生で学生個人選手権200m優勝
2023年4月の日本学生陸上競技個人選手権大会では、女子200mを24秒05で走り、優勝しました。大学公式の記事では、井戸アビゲイル風果選手が日本一という目標を達成した喜びと、支えてくれた先生、選手、マネージャーへの感謝を述べています。
勝ったという結果だけでなく、周囲の支えを具体的に挙げている点も、競技への向き合い方を知る材料になります。大学の部活動のなかで、選手やスタッフとともに目標へ取り組んでいたことが伝わるコメントです。
同年の日本インカレでは、200m2位、400m3位に加え、4×100mリレーで優勝しました。日本インカレは、大学対抗で争う全国大会です。200mだけでなく400mとリレーでも実績を積み、大学最終学年にはワールドユニバーシティゲームズの日本代表にも選ばれています。
井戸アビゲイル風果のプロフィールと家族構成
井戸アビゲイル風果選手は、岐阜県美濃加茂市出身の短距離選手です。100m・200m・400mを専門とし、現在は福島県の東邦銀行陸上競技部に所属しています。まずは、公式情報で確認できる基本プロフィールを紹介します。
年齢・身長・名前の読み方
東邦銀行の入部内定発表では、名前の読み方を「いど あびげいる ふうか」と紹介しています。生年月日は公式プロフィールで2001年6月15日とされており、2026年9月5日時点で25歳です。
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 名前 | 井戸アビゲイル風果 | 公式選手名 |
| 読み方 | いど あびげいる ふうか | 東邦銀行の発表 |
| 生年月日 | 2001年6月15日 | 公式プロフィール |
| 年齢 | 25歳 | 2026年9月5日時点 |
| 出身地 | 岐阜県美濃加茂市 | 公式プロフィール |
| 身長 | 165cm | 公式掲載値 |
| 体重 | 56kg | 公式掲載値 |
| 血液型 | O型 | 公式プロフィール |
| 所属 | 東邦銀行 | 陸上競技部 |
| 専門種目 | 100m・200m・400m | 短距離 |
| 出身高校 | 至学館高校 | スポーツサイエンスコース |
| 出身大学 | 甲南大学 | 経営学部卒 |
身長・体重などは東邦銀行のプロフィール、コースは至学館高校、大学の学部は甲南大学の公表情報に基づいています。
父親はジャマイカ系イギリス人、母親は日本人
メ~テレの2017年の特集では、井戸アビゲイル風果選手について、父親はジャマイカ系イギリス人、母親は日本人と紹介しています。両親のルーツは、名前や外見から推測された情報ではなく、テレビ局の取材記事で確認できる内容です。
ここでいうジャマイカ系イギリス人は、ジャマイカにルーツを持つイギリス人という説明です。父親のルーツと井戸アビゲイル風果選手本人の出身地は別の情報で、本人の出身地は岐阜県美濃加茂市と公表されています。
競技では日本代表として国際大会に出場しています。両親の職業や詳しい経歴については、今回確認した公式プロフィールや取材記事では確認できませんでした。
妹とのエピソードに表れる負けず嫌いな一面
井戸アビゲイル風果選手には、妹がいることを本人の発言から確認できます。2017年のメ~テレの特集で速く走れる理由を尋ねられた際、本人は負けず嫌いな性格を挙げ、UFOキャッチャーで妹に負けたときの悔しさにも触れていました。
競技場での勝負だけでなく、日常の遊びでも勝ちにこだわるという、高校生当時のエピソードです。これだけで現在の性格のすべてを説明することはできませんが、本人が語った一面として親しみを感じる話ですね。妹以外の兄弟姉妹の有無や家族全員の人数までは、この発言だけでは確認できません。
井戸アビゲイル風果の現在は?東邦銀行で日本記録保持者へ
井戸アビゲイル風果選手は、甲南大学卒業後の2024年4月に東邦銀行陸上競技部へ加入しました。入部時には、日本のトップで勝負することや、世界大会への出場を目標として語っています。大学までの実績を土台に、社会人になってからさらに活躍の場を広げました。
2025年に日本選手権2冠と200m日本新記録を達成
2025年7月の日本選手権では、女子100mと200mの両方で優勝しました。甲南大学も卒業生の活躍として2冠達成を報告しています。高校時代に両種目で全国入賞を果たした選手が、社会人として日本選手権の頂点に立ちました。
続く8月3日の富士北麓ワールドトライアルでは、女子200mで22秒79の日本新記録を樹立しました。甲南大学の発表によると、女子200mの日本記録更新は9年ぶりでした。現在の日本記録と、高校時代の23秒79という記録は、出した時期を分けて理解しておきたいところです。
2025年の東京世界陸上では、女子200mで準決勝へ進み、男女混合4×400mリレーでは第2走者として8位入賞に関わりました。個人種目とリレーの両方で、世界大会の経験を積んでいます。
2026年は300m日本新記録と日本選手権2年連続2冠
2026年3月20日、宮崎県で開催された記録会では、300mを36秒83で走り、日本新記録を樹立しました。東邦銀行の発表によると、同じチームの松本奈菜子選手が持っていた従来の記録を0秒10更新しています。100m・200mに加え、300mでも国内最高記録を残したことになります。
6月の日本選手権では、100mと200mで2年連続の2冠を達成しました。200m決勝の記録は23秒19で、愛知・名古屋アジア大会の代表にも内定しています。本人は大会後、2冠と2連覇を狙っていたこと、実現して喜びと安堵を感じていることを語りました。
日本陸連のプロフィールに掲載された2026年8月10日時点のデータでは、200mの年間最高記録は22秒81です。2025年の日本記録22秒79に近いタイムを、翌年にも残しています。
ニューバランスとの契約や故郷での表彰も
競技以外では、2026年6月からニューバランスとアスリート契約を結びました。本人は、以前から愛用していたブランドとの契約を喜び、自分の走りを追求していく意欲をコメントしています。ニューバランスは、競技用のシューズやウエアなどを通じて活動を支援すると発表しました。
さらに、2026年6月15日には故郷の美濃加茂市から市民栄誉賞を贈られ、市のプロモーション大使にも任命されています。美濃加茂市によると、市民栄誉賞の受賞は第1号です。全国大会や世界大会での活躍が、育った地域からも評価されています。
井戸アビゲイル風果の高校・学歴・経歴まとめ
井戸アビゲイル風果選手の高校と、現在までの歩みを振り返ります。
- 出身高校は、愛知県の私立至学館高等学校です。
- 高校ではスポーツサイエンスコースに在籍していました。
- 高校3年時の2019年インターハイで、200m3位・100m6位・4×100mリレー3位に入りました。
- 高校3年時の年次ベストは、100m11秒73、200m23秒79です。
- 出身中学校は美濃加茂西中学校で、中学3年時に全中100mで優勝しました。
- 至学館高校卒業後は甲南大学経営学部へ進学し、2023年の学生個人選手権200mで優勝しました。
- 2001年6月15日生まれで、2026年9月5日時点では25歳です。
- 父親はジャマイカ系イギリス人、母親は日本人と報じられ、本人は妹とのエピソードも語っています。
- 高校生当時は、自分について負けず嫌いで勝ちにこだわると話していました。
- 2024年4月から東邦銀行に所属し、2025年には200mで22秒79の日本記録を樹立しました。
- 2026年には300mでも日本記録を更新し、日本選手権100m・200mで2年連続2冠を達成しました。
至学館高校で全国入賞を重ね、甲南大学を経て日本記録保持者となった井戸アビゲイル風果選手。高校時代の成績や出会いを知ると、現在の走りにつながる歩みが、より具体的に見えてきます。
参考・出典
井戸 アビゲイル風果|選手・スタッフ紹介|東邦銀行 陸上競技部 TOHO Athletics Club
陸上競技部 インターハイで活躍! | 至学館ニュース | 至学館高等学校
ヒカルのたまご 陸上100m・井戸アビゲイル風果選手 – メ~テレ タイムライン
はじめまして!|東邦銀行 陸上競技部 TOHO Athletics Club







コメントを残す